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このところブログで地球環境を考え、再生可能な資源で家を造ろうといってきましたので、再生可能資源、木材で造る木の家を取り上げてみます。
私たち日本人は古くから木材に関しては知識が深く、ヒノキ、スギ、マツ、クスノキなど十数種類が生活有用樹種とし「古事記」や「日本書紀」にも表示されているそうです。
私たちの先人達は、木材それぞれの強度、性質を知り使用場所に応じて配置し、住まいを造ってきました。
それが「適材適所」という言葉になって現代にも残っています。
最近は人材配置などによく使われますが、本来は建築(大工)用語ですよ。
では、どのように適材を適所に配置したのでしょう。
・土台はヒノキ、ヒバ、クリなどの耐久性があり腐食に強い材を使用。
現在は米ヒバ、ツガ防腐加工材などが主ですが、どちらも外来産です。
・柱はスギ、ヒノキ、ケヤキなどで意匠的な面から選択されています。
・梁、桁、母屋などの横架材は強度のあるマツを使用。
・家具は軽量で通気性のあるキリ材や木目の美しい材種が使われました。
一般的にはこのような内容ですが、地場の山にある樹種を適材適所の原理で有効に利用して家を建てました。
また、木材の材種に対する愛着も家づくりの楽しみの一つでした。
柱を例にとれば、ヒノキの柱は表面が均一できれいですが、スギの柱は赤身、白身があったり節が多かったりしますが、意外とこのようなことを言って好まれました。
「ヒノキの肌は男を知らない処女の肌、スギの肌は人生の裏表を知った姉さんの肌」といって「ツウ」はこのような粋なことをいって楽しんでいたのです。
そういえば数寄屋造りも、京都の北山杉の面皮材で造られたのが広まっていきました。
10年程以前、施主の注文で秋田杉の総赤身で障子を頼んだら1本8万円も取られました。
杉材も材種によっては高級なものもあります。
このように生活に密着していた木造住宅ですが、いつの間にか誤解される構造に変化していったと思われます。
現在一般的な木造住宅は寿命30年程度と言われています。
高度経済成長期以後プレファブメーカーと争って工期短縮をし、流行のデザインを追いかけて、柱、梁などの構造材は壁や天井の中に隠れてしまいました。
構造材が空気に触れる量が少なくなり、材種は適材適所の原理を忘れコスト競争の犠牲になっています。
また、プレカット加工による簡易仕口工法や加工建材の流通で、大工技術も過去のような高度な技術は荒廃しています。
私が再生可能な資源で家を造ろうといっても、寿命30年程度のこのような家ではなにもなりません。
現在、木材の材種や等級を吟味し、適材適所の構造だと木造住宅はかなり高級品といえますが50年以上は十分に持ちます。
木材を表面に表して空気に触れるようにすれば100年ほど持つのは過去の建築物で実証ずみですから、30年程度で寿命が来て、リホームや建て替えの予算を考えれば決して高くはありません。
工業二次製品で覆われたハウスメーカ商品も同じようなことが言えます。
日本は地震が多いですが地震で倒壊した木造住宅は、屋根が重すぎる構造だったり、開口部のバランスが悪い建物ばかりで、逆にバランスの良い寺社建築などは地震でもビクともしないのを実証しています。
現在の大震規定に沿って、木造住宅のあり方を見直せば新法案の「200年住宅」にも対応できるでしょう。
木材の性質や特徴、人体への効果などは「木の話」で書いてますので参考にして下さい。
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