
金利には、固定金利型、変動金利、固定金利選択型の3種類があります。
「フラット35」に代表される固定金利型は全期間金利が決まっているので返済計画が立てやすいですよね。
でも銀行やハウスメーカー営業マンが薦めるのが多いのが「固定金利選択型」、なぜでしょうか?
固定金利選択型は固定金利期間が1~20年くらいまでありますが、一般的には2年、3年、5年が多いです。
固定期間が終了したときそのままにすると、変動金利になってしまいますから注意ですよ。
また、金融機関によっては次の選択金利が自由に選べない場合もありますから、確認しましょう。
ではなぜ固定金利選択型が薦められるのを、ブログの「優遇金利に注意」で説明した3000万借り入れ金利3%として説明してみます。
銀行によって多少の差はありますが、返済負担率の計算は一般的に35%です。
短期固定の優遇金利は1%で、月々の返済は約85,000円、年間返済額は約1,020,000円。
これから計算すると290万の年収があればローンが組める計算になりますよね。
こんどは、長期金利で計算すると月々の返済は約112,000円、年間返済額は約1,344,000円。
これから計算すると384万の年収があればローンが組める計算です。
このように、金利計算だけでも約100万近くの年収差で同じ物件が買えてしまいます。
逆にいうと、「金利を低く設定すると高い物件が買える」計算になります。
この仕組みを理解していないと、支払いが楽なように勘違いしてしまいますし、ハウスメーカーは高い物件が売れ、銀行サイドにもメリットが生まれます。
何故、銀行サイドにメリットがあるかというと、住宅ローンには銀行も金利上昇のリスクを抱えているのです。
長期固定ローンは金利が変更できないので、銀行サイドもコスト割れの可能性を含んでいますから、「優遇金利」や「団体生命保険銀行負担」などの美味しそうな内容で、低金利の短期固定金利ローンのキャンペーンに力を入れていますよ。
もうおわかりですよね、ハウスメーカ営業マンや銀行サイドの持ち込む住宅ローンの提案は、あなたの家づくり計画を考えて提案しているわけではありませんよ。
住宅ローは長い間超低金利時代が続き、一般的に金利に対する危険性の感覚が麻痺してしまっているように思います。
過去15年の平均は3.6%、その間に最高では5.5%になった時期もありますから「超低金利、短期固定金利ローン」は危険な商品といえます。
出来るだけ長期固定金利ローンをお薦めしますよ。
住宅ローンは良くわからないから営業マンお任せなんていっていると、このような罠にはまってしまいますから、ライフプランをよく検討し、ローン借り入れのシュミレーションして住宅ローを選択して下さい。
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