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プレカット
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在来工法の住まいを造り上げるのは、高度な技術と経験を持っている大工さんが必要です。
木材を加工するのに、作業所で「木取り」「墨付け」「仕口・継ぎ手」加工をして、現場で組み立てす。


このような作業が出来るようになれば一人前といわれ、親方の元で修行を積みます。

ところが、最近は設計図をコンピューターに記憶させ、専用の工作機械が狂いのない構造木材の加工をするようになりました。このことを「プレカット」と言います。

いかに名人上手な大工といえど、前日の深酒や不摂生が残っていたり、体調によっては墨付けに誤差が出る場合もあります。

コンピューターによるプレカットは、大工さんが加工するより「仕口がしっかりしているため、大工さんが加工したものと比べると収まりが良い」「プレカットは工期が大幅に短縮でき、ローコスト化もできる」との宣伝で全国に広まり、プレカットがなければ今のローコスト住宅の存在はないといえましょう。

しかし、導入当初は現場で組み立てると加工間違いが多く、プレカット工場の社員は現場に付きっきりと言う状態でしたよ。

なぜ、このような状態が発生したかというと、コンピュータの操作は大工がするわけではありません。

コンピュータの操作をする人に、木材や大工知識が不足していれば、現場での加工材組み立てに問題が発生します。

パソコンを操作するかたならもうおわかりですよね。
コンピューターは大変優秀な道具ですが、データー記入ミスをすればミス通りの表現しかしてくれません。
人間のように、間違いを指摘したりはしてくれないから、気が付かなければ間違えたままの加工納入でした。このようなことから、事前打ち合わせや、工場内には元大工さんが多く採用されるようになりましたよ。

現在は、上記の問題はだいぶ少なくなっているようですが、いまだに建て方時に手直し材料を運んでる姿を時々見かけます。

プレカットは、大工の高齢化、次世代後継者不足などの問題と共に全国に普及し、工務店や大工に大きな変化が現れました。

「木取り」「墨付け」「仕口・継ぎ手」加工をする必要がなく、構造材加工の工期が大幅に短縮でき、加工人件費も安くできるので大半の仕事はプレカットに移行し、作業所からは加工機械が消え、資材置き場と変化しているのを多く見かけるようになりました。

このままプレカットに依存し続ければ、伝統を守り手作業で墨付けをして、仕口や継ぎ手の加工する技術や、ノウハウが失われ、後継者はいなくなってしまいます。
その結果、現場は大工というよりも単なる組み立て作業者となり、レベルの低下が考えられます。

また、造作工事をしても工場加工製品ばかりです。
先日、第三者検査を頼まれて行った現場で大工に「大工さん、ちょっとノミを貸してよ」と言ったところカッターナイフが渡されました。
「ノミはないの?」というと「この建物はカンナやノミは必要ないよ、削ったら中身のアンコが出てしまう材料ばかりだからな」私が道具箱を覗いてみると、接着剤や補修材がゴロゴロしていて、大変ショックを受けました。

プレカットの普及と共に、家づくりが大きく変わりつつあります。しかし、プレカットに依存しすぎるのも問題があります。

木材には、「木表」と「木裏」があるのをご存じですか?

「木取り」をして木目を見て木材の配置を決めるのが本来の木造住宅ですが、先日見たプレカット加工の現場は「木表」「木裏」おかまいなしに組み立てされています。

「木表」「木裏」は本来木材の持っているソリに対してどのように木材を使用するかの判断基準です。

しかし、プレカット工場の加工は、大工がいても流れ作業でチェックが甘いのか、知識がないのか、このような建物がいたるところにゴロゴロしていますよ。

このようなことから、床がソリあがったり、ダレたり、床鳴りすることもあり、一概に大工の技術レベルを指摘できない問題も含んでいます。

私の知っている工務店で、プレカットを使わず伝統を守り後継者を育てている所がありますが、これが本当の「手造りの家」ではないでしょうか、社長は「受注が減っているし、いつまで続けられるか・・・」と寂しい話です。

プレカットは便利ですが、機械任せにすることは危険であり、木は生きていますから人間の知恵と経験が必要といえましょう。

  





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