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住まい||住宅|不動産|予算

絵に描いた餅
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パソコン用の素人でもできる「住宅間取り作成ソウト」なるものが氾濫していますよね。
チラシの間取り集や雑誌をみて簡単に自分で間取りから立面、パースなどが作成できると思いがちです。
パソコンのスキルがあれば簡単に作図は出来ますが、操作する人間に住宅の専門知識がないと「手書きスケッチ」とかわりませんよ。

例えば、天井高さや構造によって、階段の位置や段数、距離が決まります。
階段の登った位置によって、2階の間取りが大きく変化しますし、各部屋の必要採光面積などによって窓の位置や大きさも変化しますし、建築の法規を知らないと「絵に描いた餅」となってしまいます。

以前の施主で、初回の設計打ち合わせに来たときに、「基本的な間取りは考えているので自分で書いて来ますから、それをチェックしてデザインの検討と設計をお願いします」とい話で、私は簡単なスケッチ程度の間取り図を持ってくるものと考えていました。

それから1ヶ月程しても何の動きもありません。「これは流れたかな?」とおもって連絡してみると、 「間もなく完成するので数日後に伺います」との返事でした。

数日後、「間取り作成ソフトで書いたものですから慣れなくて時間がかかってしまいました」といって嬉しそうに図面を持ってきました。

拝見してみると、きれいな間取り図と、立面図が書いてあります。
しかし、よく見るとどうもおかしい、1階から2階へ上がれません。階段の途中から2階の部屋になっていて2階のホールにつながっていません。

このような平面にズレがあっても、立面図が出来上がっているのから面白いです。
ソフトは入力が間違っていても間違いを指摘せず、間違えた通りに立ち上がれば、立派な図面となってしまいますよ。

また、建設地は第一種低層住居専用地域で、敷地に配置してみると建ぺい率がオーバーし、隣地境界からの外壁後退距離も足りず、屋根の形状から北側斜線制限の高さもオーバーしてしまいます。

この状態ではまったく建築できないプランで、間取りからやり直さなくてはなりません。
私の立場としては、スケッチ程度のものを持ち込んでもらったほうが良かったのです。

施主にこのことを話すと、がっかりして「一ヶ月以上の作業が無駄骨でしたね」
施主としては、簡単な参考間取りを書くつもりが、間取り作成ソフトの面白さにはまってしまったそうです。
一ヶ月以上のわたり検討したのだから、作った間取りにも家族のライフスタイルの検討、必要な収納スペース、居室、設備スペースの規模、・・・など十分に考えてまとめてきたのかと思ったら、間取り作成ソフトの標準居室をつなぎ合わせただけの間取りで、0からのスタートです。

施主と再度、家づくりの基本的な話をし、考えや要望を出してもらいプランからの再スタートを全面的に依頼されましたが、帰るさいの肩を落とした姿が印象に残っています。

間取りは住まいの基本計画で最も重要な位置にあります。「餅屋は餅屋」という言葉もありますが住まいの基本計画は素人が簡単に出来るものではありません。

雑誌やネット上で見る間取りなどのプラン集は、不特定多数の人を対象にした一般なものか、勝手に生活スタイルを想定したプランです。
また、紹介されているプランや写真集は雑誌販売戦略上、高級志向の傾向となっています。
まずは自分たちの生活の、原寸大を見つめることからスタートすることが大切です。

あなたと家族の生活スタイル、住環境は、あなたがただけのオリジナルなはずですから、不特定多数を対象にしたプランに合わせて考えるなら設計するとは言えません。

でも、今回の施主さんのような経験をしてみるのも良いのかもしれませんよ。
その後、設計打ち合わせは順調に進み、私の提案を前向きに受け入れてもらい全面的に信頼を寄せられて、私にとっては大変良いお施主様でした。

  





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