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塗り壁にヒビが・・・
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最近は室内の壁仕上げを、塗り壁で仕上げるのが多くなってきましたよね。

自然素材への注目度も高くなって、しっくいや珪藻土といった注文が多くなっているそうです。


自然素材の塗り壁は、左官屋さんの手仕事ならではの風合いと味が出ますが、工業製品と違って、ムラガ出たり、ヒビ(ヘアクラック)が入ったりしますよ。

本来塗り壁は、在来工法で下地が土壁の下地のように、竹や木の「子舞」といって隙間をつくり、格子状に組んだ下地材に下塗りをしてから、上塗りをするものでしたが、最近は石膏ボードの上に一回塗りで仕上げる商品が多く、ヒビが入った、ヘアクラックが多数ある、などのクレームが多いみたいです。

以前の在来工法ですと、真壁といって柱や梁が見える建物でしたから、塗り壁にしても柱や梁の間で縁が切れて、大きな面積を塗ることはなかったので、ひび割れなどは少なかったし、ヒビなどが入っても面積が少ないので塗り替えが容易でした。

現在の建物は、在来工法でも柱を隠した大壁工法が多いから、塗り壁面積が広くなり縁の切れるところがありません。
昔のモルタル外壁の場合は、目地を入れることによって、広い面積の割れ防止としていましたが、室内左官仕上げの場合、目地を入れるほど厚塗りできず、目地自体デザイン上嫌われています。

特に2x4構造の場合、内装仕上げに塗り壁を選択するのは無理があります。
2x4は建物の加重や地震の揺れに対し、壁面ですべて対応します。(在来工法は柱)
地震が多い日本で内装壁を塗り壁で仕上げる時は、ひび割れは当然、「割れた風合いを楽しむ」というような考えがないといけません。

私も在来工法で洋間の塗り壁仕上げは何度か設計しました。
でも、上記の内容と同じことを説明し、ヒビが気になるような人の場合は、希望されてもお断りしています。

この問題は、施主が少しくらいはと考えていても、現実にヒビが入ると気になるものですし、年数が経つほど増えていきます、塗り替えても下地が同じなら同じ状態になりますよ。

塗り壁材とクロス材を比較してみると、良くわかると思います。
ビニール系一体成形品のクロスでも、建物の隅や吹き抜けジョイント部などは年数とともにシワが寄ったり、隙間が出来たりします。
当然、塗り壁の場合はヒビになりますし、クロスほど素材表面に強度がありません。

また、下地ボード施工精度によっても、仕上げ材のひび割れは変わってきます。
ボードのジョイント部に段差があったり、隙間が大きすぎたり、ヘリが崩れていたりすると、「目止め処理」をしても良い常態とはいえません。
昔の左官工事のように、下地から左官屋さんが作るのでないから、大工さんの下地ボード施工精度によっても大きく変わります。

先日もネット上で、塗り壁クレーム問題の記事が出ていました。
施工業者は、「ある程度ヒビが入ります」と説明して工事施工、施主は「話は聞いたがこんなに入ると思わなかった、やり直せ」という内容です。

この話は、業者側の説明の仕方、施主の受け止め方の双方に問題があると思います。
どのような構造の建物かは書いてありませんでしたが、ヒビが何箇所も入っているということなので工法自体に無理があるのかもしれません。

塗り壁材料も薄塗り対応で、特殊接着剤が入った商品もありますが、同じような問題は起きます、特に自然素材の塗り壁は接着剤など混入しませんから、下地を検討するか、真壁構造を考えるなどの対処が必要ですよ。

このように、塗り壁仕上げは工業製品を貼り付けるのと違い、下地の構造、下地施工精度、素材の性質、建築工期、などの要素でヒビ割れの状況も変わってきます。

このような問題から、自然素材といいながら。ブームを利用して特殊接着剤が混入した「自然素材まがい品」が大量に出回っていますよ。
私の家は珪藻土を塗ったが、どこも割れていませんという場合は、大変よく出来た構造の建物か、「珪藻土まがい品」のどちらかです。

自然素材の塗り壁は工業製品とは違い、素朴で味があり私は大好きです。
さて、あなたは問題のヒビ、どこまで耐えられますか?

  





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