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気候風土と建築工法
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現在日本の住宅は、在来工法、2x4、ハウスメーカ商品工法、RC、鉄骨と大別することが出来ます。

私はこの中で今までに在来工法、2X4、鉄骨住宅を手がけてきました。
しかし、どうしても日本の気候風土には無理があり、不適格な工法があります。

これを書くと業界からヒンシュクをかうかも知れませんが、問題化している住宅もあるので、あえて記事にします。

その工法とは、「2x4」工法です。2x4はアメリカで生まれ、雨の少ない国の工法です。
日本では、当初、梅雨がなく、冬季の寒さが厳しい北海道で普及していました。

しかし、北米の地場製材業の保護から、丸太輸出を自国規格製材に切り替える政策により、アメリカの圧力もあって2x4規格材の輸入をよぎなくされて、日本でも全国各地で建てられるようになりまた。

2x4規格材の輸入当初は、輸入住宅とあいまってブームにもなり金融公庫の融資対象仕様書も出来、在来工法で壁に当たっている業者などの多くは2X4専門業者となりましたよ。

また、その当時の在来工法と比較すると床、壁、屋根と合板で覆うので建物剛性が強く、在来工法よりもはるかに強度がありました。

私もその当時は夢中で勉強し、輸入住宅から一般2x4の家を今までに20数棟建てました。

現在の在来工法の床が合板となり剛床構造、外部合板耐力壁、屋根野地合板・・などが一般的になり、木造耐震規定などで、地震にも強くなってきたのも2X4工法の影響が大きいと思います。

それなら、何が問題かというと、雨の多い日本には合わない工法だということです。
在来工法は柱を立て、すぐ屋根を架けます。それに対し2x4は床を作り、壁パネルを立て、最後に屋根の構造になります。
2x4の本来の作業は現場で壁パネルを作り、現場で壁を起こすスタイルでしたが、天候のことをえ、現在は工場パネル製作がほとんどで、短期間に屋根まで施工できるようになりましたが、それでも建物が雨の影響を受けないようになるには、3、4日かかります。

よく、2X4の現場で、床は雨の中の作業でどろどろ、壁はぬれ放題で作業を強行しているのを見かけます。
壁を組み立て途中で中断して雨に対する養生が出来ないからです。
業者はよく「天気になれば太陽でたちまち乾燥しますから」などといいますが、プロから見れは苦しい言い訳でしかありませんよ。

私の場合は、2x4の住宅の場合、雨が降るようだったら工事ストップ、その分は無条件に工期は延長という条件で仕事を了解してくれる場合のみ設計をしました。

在来工法なら建て方時は、柱などの構造材が露出していますから少々の雨でもすぐ乾いてしまいますし、少し濡れて乾燥を繰り返した方が後々狂いが少なくなりますが、2x4の場合は構造部材を合板で覆っていますから、完全には乾燥できずに壁体や床裏などは湿気が残り、建物自体の強度低下、カビ、腐食の発生、釘留め合板部のサビなどが十分に考えられます。

日本は、梅雨、夏の雷雨、秋の長雨、台風とあり、雨を心配しなくても良い時期は11月後半~5月中旬くらいまでです。その期間でも、アメリカなどよりは雨は多いのです。

春先に家を計画し、基礎工事が終わって、梅雨時期に雨の中で建て方工事の2x4現場を多く見てきましたが、このような建物の耐久年数が心配されます。

特に、現在流行の高気密・高断熱住宅と2x4組み合わせが雨の中での工事に問題があるといえます。
前述したように内部に湿気を残したまま気密工事を行うと湿気が逃げませんから、内部からの腐食問題が十分に考えられます。

数日前に書いた「高気密・高断熱住宅の疑問」に写真掲載している、築8年での内部腐食住宅はまさにこのような状況での工事だと考えられます。

このような例は氷山の一角、現在建っている多くの2X4住宅が同じような問題を含んでいると考えられますよ。

これらの例から日本の気候風土を考えると、北海道のような雨が少なく冬の寒さの厳しい所以外は2x4工法は向かないといえましょう。

海外を例にとっても住まいの工法や構造は、その国の住文化を基盤にしたものばかりです。
なぜかというと、日本のように大手ハウスメーカーなるものは存在しません。 延々と伝統の工法を受け継いで家を建て生活しているのです。

そういった建物を日本人は気に入り、日干しレンガ構造の南欧住宅を、わざわざ木造で造って外壁亀裂の問題を起こしたりしていますよね。

住宅メーカーや雑誌などは、目先を変え、少しでも流行すれば、やれ南欧風だ、北欧風だと煽り立てますが、次はアフリカあたりの集落デザインがはやるのでしょうか?

そろそろ、日本の気候風土と住文化を検討した家造りを考えてはいかがなもんでしょうか?
それとも現在のような国籍不明、なんでもありの家作りが日本の住文化そのものなのでしょうか?

  





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