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住まい||住宅|不動産|予算

住宅性能評価の疑問
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住宅性能評価は、平成12年に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」として施行され、契約時に評価機関より交付される、設計住宅性能評価書や写しを請負契約時に注文者にわたされ、引き渡し時に建設住宅性能評価書がわたされます。


性能評価は第三者評価機関に申請する、施工者・売り主・施主のだれでもが申請できる制度ですよ。

評価する項目、内容や、検査方法、はブログ内の「住宅性能評価」に記載していますので参考にしてください。

さて、この「住宅性能評価」は、徐々に利用件数が増えているという話なのですが、消費者に内容が浸透しているわけではなく、住宅メーカー側が他社との差別化のために採用しているのが現状のようです。

私自身は、住宅性能評価の内容は当初からあまり評価していません。
それは、利点もありますが、私が考える上での欠点が多いという点です。

例えば民家などの、100年以上も経っている仕様をそのまま使っても、劣化の軽減効果が高いという評価が出来ません。
劣化が一番問題にされる、屋根や外壁に50年以上も耐久性のある材料を使用しても、劣化の軽減効果が高いとは評価されない不思議な内容です。

基準にない仕様を評価できないですし、どんなに有効で性能が高い仕様でも、数値として表すことが出来ない事柄については評価が出来ないシステムですから、現在のハウスメーカーが標準的に使用している、工業二次製品による家づくりしか評価されないのです。

伝統工法は柔構造の良さをもっていますが、性能表示制度でも適切な数値評価が行なえません。

伝統工法の構造的特徴を発揮できず、免震構造を採用するなどで無駄が非常に多くなってしまいま すから、伝統工法住宅は構造の安定に対しては、適切な評価を行なえないのです。

利点は、基準に従っている限り、一定の性能を確保でき、現場での工事中のチェックも最低4回行ないますから、性能に関する工事の保証が出来るという点でしょう。

ですから、住宅性能評価は、等級の高さで本来の性能が高い家という考えは間違いで、性能評価仕様に沿ってつくり、その内容が検査によって裏づけされ、保証された家という程度に考えるべきでしょう。

各項目の内容と利点と欠点

 1、構造の安定

   この項目は、在来工法やツーバイフォー工法が前提です。
   筋かいや合板など、変形を抑える補強で地震や強風に対して強度を確保する構造は、
   的確な判断が出来ることが利点でしょう。

   しかし、計算の内容、手間によって等級が変わってしまう可能性が比較的高いという、
   おかしな点が欠点です。
   (等級をあげる為に手間のかかる計算と、図面が大量に必要になります)

 2、劣化の軽減

   この項目は事例でも書いたように、評価すること自体が非常に困難なことが欠点といえます。

   断熱材の施工精度、結露、木造躯体通気、乾燥状態などを保つ方法、屋根や外壁の
   耐久性など様々な耐久性向上の要素を組み合わせた内容についてはまったく評価が
   出来ないのです。

   あえて、長所といえるのは、耐久性確保に最低限必要な項目を保証している点です。
   評価判断が不明確な中で評価しなければならないという、判断に苦しむ項目です。

 3、火災時の安全

   この項目は火災警報器と耐火性能を評価します。
   警報機については、等級4は共同住宅レベルの警報装置なので、戸建住宅では
   等級3までで十分です。
   基本的に防火地域や準防火地域、法22条地域など法規制に適応した性能表示です。

   利点というよりは、単に建築基準法に応じただけの仕様といえましょう。

   欠点は建築基準法に準じているので、延焼の恐れのある部分、避難通路の確保なども
   基準通りです。
   実際に火災が起きた場合、風向きや風力によっては、延焼の恐れを超えた飛び火、
   避難通路スペースの障害物などの対策が何も評価表示されていないことでしょう。

 4、維持管理への配慮

   この項目は、設備の配管などが点検・交換しやすいことで、等級が高い程評価できます。
   設備関係では最新の規格が有利になるます。
   特に欠点の点がないから評価できます。

 5、温熱環境

   断熱性能を中心に評価をしますが、単純な断熱性に関しては、気密の確保を要求する等級や
   地域もあり、しっかりした判定が出来るところが利点といえます。

   欠点は、寒冷地を主とした冬の寒さを防ぐことのみを重点にしている点です。
   夏の日射を防ぐ手段としての、熱線反射ガラスや熱遮蔽フィルム、庇の出の長さなどは
   評価していず、庇かカーテンがあるか程度です。
   南北に長い日本の地域特性の気候を全く考慮していないといえますし、樹木やツタ、
   などの自然利用の省エネ対策は、数値が出ないので評価はされません。

   単に高気密・高断熱住宅に特化したような内容です。

 6、空気環境

   この項目は、建築基準法で要求される性能を満たしているかを確認するだけの項目といえます。

   シックハウスで問題視された、建材のホルムアルデヒドはメーカーの規制で等級3は標準的に
   満たせます。

   欠点は、ホルムアルデヒドしか評価できない点です。建材には他の化学物質も含まれて
   いますから、それに対する評価は、オプションで実測しない限り判断でき無い点でしょう。

   オプションで実測すれば、全ての化学物質の正確なデーターが出ることが利点といいえるかも
   知れません。

 7.光・視環境 

   この項目は評価というより、住宅に採光される光の傾向を知るだけで、性能表示には
   あまり関係がありません。
   特に住宅の各居室ごとの採光に対する評価がないので、曖昧な項目で、計算数値の
   計上だけで評価とはいえません。

 8、音環境

   この項目の長所は、軽い遮音効果に限っては評価できます。
   しかし、開口部分の評価のみとなっていますから、壁や床、換気扇の開口などについての
   評価がないから本格的な壁、床、換気扇部などを本格的に遮音工事しても評価されない
   のが欠点といえます。  

 9、高齢者等への配慮

   この項目は車椅子を使用するか否かで必要な評価の等級が変わります。
   車椅子が必要ない状態であれば、等級3程度で十分でしょう。

   長所は、基本的なバリアフリーに関する項目は、確実な評価が出来ます。
   しかし、バリアフリー対策の場合個人差がありますから、応用性などに対する評価が
   ないことが欠点といえます。

10、防犯

   この項目は、侵入行為に対して防衛することを主に評価します。
   侵入行為に対して、小さな窓もしっかり対策を行なうので、確実な防御効果を評価できるのが
   利点です。

   欠点はは、侵入を未然に防ぐセンサーライトや道路からの見晴らしの良さなど、侵入自体を
   心理的に未然に防ぐ予備防衛についての評価が出来ないことでしょう。

住まいは、自然の力を巧みに利用したり、生活の知恵などを応用して数値に表れなくても十分にに評価出来ることがあるのです。

私は、この法律を見たときに、住宅建築の現場と実態を知らない「お役所仕事」机上の空論が多いのにがっかりしました。
なぜか、このような法律を作る場合、現場で家造りを実践している人達(設計者、建築業者、大工・・・)の声を汲み上げようとはせず、高いところからの指示だけになってしまいます。消費者と作り手があってこその住宅行政ではないでしょうか?

でもいまだに、風水や家相などで家造りを考えている方に対しては、住まいを造るにはどのようなことを考えなければいけないか、という点で評価されますよね。

「住宅の性能を評価して建物の等級を表示する」は、建物を数値化し数値化された内容を検査して評価するものであって、住まいが本来求められる、「住みやすさ」「生活しやすさ」を評価するものではありません。

  





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