HOME > 家づくりノウハウ > 住まいが王様?

最近の住まいは設備の機能、性能がドンドン向上して、消費者がそれに必死に喰らい付いているような気がします。
やれオール電化だ、やれ太陽光発電だ、高気密高断熱でなければだめ、床暖房は、システムキッチンの性能は・・・などとまるで「住まいが王様」で、住む人は家来に成り下がってしまったかのようです。
そのため「住宅ローンは今の収入でいくら借りられるの」といった質問が多く見受けられ、適用金利、優遇金利、金利上昇は・・と1にも金利、2にも金利といった有様ですよね。
まさに住宅ローンの借り入れ金額によって家の全容が決まってしまっています。
私は資金計画のコーナーで住宅ローンは、「いくら借りられる」よりも「いくらなら返せる」が大切と何度も書いています。
現在多くの方が、住まいの機能・性能アップにより、それを手に入れようと背伸びしすぎてはいないでしょうか?
確かに一生に一度の家、あれもこれも採用したのはわかりますが、背伸びして家を求め、高額な住宅ローンの生活で、日常生活に余裕がないのでは、夢のマイホーム生活とはいえませんよね。
現在は住宅メーカーや設備メーカーの宣伝も一段とエスカレートし、広告に乗っている家や設備のない家は時代遅れのような感になっています。
「狭いながらも楽しい我が家」といったフレーズは昔話なってしまった感があります。
しかし、家造りとはそのようなものでしょうか?
住宅ローンの返済は適度に押さえ、万が一のリスクにも対応できるローン生活であってこそ、将来設計が可能といえましょう。
夢のオール電化生活、太陽光と組み合わせると光熱費の減少は効果倍増といったCMをみますが、パンフレットなどの説明を見ると、単にそれまでの光熱費との比較で、一般の方はものすごく得になると考えますが、設備投資費用に対し原価償却年数、関連設備の維持管理、補修費を考えると大きな得にはなりません。
結局は高い建物を背伸びして住宅ローンを組んでいるだけ、長いスパンで見れば地球温暖化防止効果への協力をしたことになるかも知れませんが、そのために厳しいローン生活が待っているのではたまりませんよね。
専門家の中には地球温暖化防止いうが、オール電化は深夜も送電線の負担が増えて逆効果という方もいます。
ハウスメーカーの営業にしても、少しでも高級な家が利益幅は大きいですから、「お客様でしたら、住宅ローンはこれだけ借りられますから、こちらのプランがお薦めです」といったスタイルが基本です。
いまのままエスカレートすると「住まいが王様」、そのために住む人は長い年月奴隷のようになって住宅ローン返済のために働かなくてはいけません。
また、住宅近年の歴史を考えると、5年、10年といったサイクルで新しい商品、新しい設備が開発されています。
10年前には最新設備が今では旧式スタイルも多く、現在の最新設備を取り入れても、科学の急速な進歩の前では5年後には旧式になってしまうかも知れませんよ。
それならいっそ、背伸びをせずに返済に余裕のある現在自分たちに可能な家を造り、設備はライフステージに合せてレベルアップしていく方法もありますよね。
現在の金融不安は、今後日本経済自体どのようになるか先が読めません。
このような時代こそ情報に振り回されず、背伸びをせずに「自分サイズの家造り」を検討する必要があるのではないでしょうか?
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