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木材の割れは瑕疵?
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現在一般に出回っている構造用木材には、KD材(乾燥木材)、グリン材(一般材)があります。
通常の木材は、生木状態の製材直後は50%~60%の水分を含んでいます(含水率)。
この状態から1~3ヶ月程度で自然乾燥により20%程度、含水率が下がってきます。
この過程でも木材は収縮いますから、乾燥収縮を考えて製材していますよ。


柱材に「背割れ」といった割れ目をいれて置くのも、最初から割れを入れておいて、乾燥収縮時点での全体的な割れや反り防止なのです。

しかし、保管、乾燥状態によって含水率は違っていて、強度も異なって来ます。
この状態の木材がいわゆる「グリン材」なのです。

木材は含水率30%程度以下になると割れやクルイ、反りが少なく安定した強さを発揮する性質を生かしたのが高温乾燥の「KD材」です。

<KD材の含水率基準>

含水率


このような基準でつくられているKD材ですが、全く反ったり、割れたりしないわけではありません。

私の経験では、集成材でも割れが入ったり、反りが出る場合もありました。
自然の木材を加工しているのですから、工業二次製品とちがって100%は求められません。

最近業界で「木材の割れ」で話題になった、裁判事例があります。

新築工事にグリン材を納入され、完成後に梁が大きくひび割れて補修を余儀なくされたとして住宅会社が木材業者を訴えていた裁判で、住宅会社が全面的に敗訴しましたよ。
未乾燥木材の割れは欠陥ではないと裁判所が判断しました。

専門家の意見では、「貫通割れ以外の割れは構造強度に影響しない」「心持ちのムク材であれば乾燥して割れるのが通常の現象」といった意見も出されています。

二審では「グリン材は構造上適切でない」として、グリン材を納入した木材業者側は不適切な材料であることの説明責任があると訴えたが、判決は「グリン材も一般的に使われている事実」が存在するとして、この主張を退けました。

私も裁判結果と同じ意見です。問題は木材の性質を知っていない住宅業者が木造住宅を作っているということです。
この建築会社の主張からは、「グリン材は構造上適切でない」とされてますがローコストな住宅は一般的に使用されているのが現実です。

上記に書いたように、貫通割れ以外の割れは構造強度に影響しないのです。
でも、柱や梁にグリン材を使用すると、割れだけでなく金物やボルト部分に木材の収縮によるスキマが発生しますから、木材の知識があればKD材や集成材を使用するのが一般的になってきています。
最近は木材屋まかせにせず、自社で含水率をチェックする住宅会社もあるのです。

グリン材とKD材の性質の違いなどの知識もなく、「単に安い木材を購入していただけ」、問題がでて、グリン材が納入されたから材木屋の責任といった、施主に対して大変に無責任な考えだと思います。

KD材が出回る以前は、グリン材でも乾燥度合いによって若干の値段の違いもありましたが、kD材がでたことによって、一般的には乾燥度合いの良いグリン材はなくなってしまったようですね。
でも、高温乾燥は「木の本来の良さが死んでしまう」といって自分のじっくり乾燥させる工務店や大工さんもいるのです。こちらに「木材水中乾燥」に挑戦している工務店が出ていますから見てください。

   水中乾燥に挑戦

このような、木造住宅に常に前向きに考えている工務店がいる反面、販売価格から利益差し引き逆算原価での、木材予算でしか木材を判断しないところも多くありますから、業者選択は注意してください。

  





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