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大工道具と作業環境
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皆さんは大工さんが使う道具にはどのようなものがあるかご存知でしょうか?

「かなづち」「のこぎり」「かんな」といったみなさんご存知のものから、細い穴をあける「きり」、ホゾ穴をあける「のみ」、寸法をはかる「かねじゃく」、墨付け用の「墨つぼ」、荒木を削る「ちょうな」、木組みをたたく「かけや」・・・・といた昔からある道具と最近の電動工具に至るまで、多くを必要とします。

また、同じ道具でも作業内容にによって数種類使い分け、じつに多彩な道具が家を建てるには必要と します。

それに、それらの道具を保守するのも大工さんの大切な仕事の一つです。
たとえば「のこぎり」の目をメンテナンスする「目立て」、「かんな」や「のみ」の刃を常に切れやすくするための「研ぎ」などがあり、「目立て」には「やすり」、「研ぎ」には「研石」が必要となります。
このような作業にも手間はかかりますが、やっておかなければ良い仕事できなくなってしまいます。

こうしてみると、作業道具やメンテナンス道具、それに作業用の釘袋、ヘルメット、安全ベルト、・・ ・・数え上げてみると何十種類にもなりますよね。

現場で大工さんと話したり、作業を見ていると道具は「手の延長」ということが実によくわかります。
熟練の大工さんいわせると「道具と手が一緒になって一人前、それでないと木と話は出来ない」といいます。

修行時代は親方に「一人前になるまでは一切電動工具の使用は禁止」といわれたそうですよ。
手作業でなければ、木材の種類による性質の違い、使用場所の適正さなどはわからなく、手作業によって墨を付けて刻むといった経験から木材の性質を見抜く目がやしなわれ、木の性質にあった「道具の使い分け」などの技術も覚えます。

しかし、現在の家づくりはこのような大工さんの作業環境を大きく変えつつあります。
手作業の道具は非効率的であり、工期の短縮化や後継者不足、コスト削減などにより作業場の構造材加工はプレカット工場へ、造作材加工は既製品使用といった状況が一般的になってしまいましたね。

現場作業を見ても電動工具を使用する作業が大半をしめ、工具箱には、接着剤やコーキング材、補修材が半分を占めて、「カンナ」「のみ」・・といった道具は現場での作業が大変少なくなりました。

ある、ハウスメーカーの営業マンがこのようなことをいっていました。 「お客さんが『我が家の仕事は腕の良い大工をお願いします』という話が多くて困ってしまいます、私達の家には、本来の大工の腕を発揮する作業はほとんどないですからね」

お客さんに、大工工事のこのような実態を見抜く力はありませんし、パンフレットやモデルハウスで夢を膨らませ、せめて「大工さんは腕の良い人にお願いしたい」と考えるのが当然のことでしょう。

しかし、私も現在のハウスメーカーの家づくりは、営業マンの言う通りだだと思っています。

ハウスメーカの現場作業は、いかに効率よく作業を進めコストの削減を図るかにあります。
メーカー下請け大工さんにしても、ハウスメカーの営業圧力により仕事が減り、生活のために下請け工事をしている方が大半で、メーカー側の意向に沿って、現場監督の指示通りの作業をするだけです。

そこには、前述した「手の延長の道具作業」は姿が見えません。

でも、そのような実態で良いのでしょうか?

「どんなに電動工具が便利になっても、手の道具が必要だし、仕上がりを決定するのは手の道具作業だよ」と熟練した大工さんほど言います。

工務店で在来木造を建てる家づくりでは、まだ工事内容によって「手の道具」を生かした仕事が残っていますが、ハウスメーカの家づくりにおいても、大工の作業環境や人材育成を考えないと「大工さんの造った家」といっても表面だけで「大工さんの心がこもってない住宅」ができてしまいますよね。

  





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