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ゆがめられた「2x4」
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「2x4」工法は2インチx4インチの部材を基準に組み立てる構造です。

部材には2x4、2x6、2x8・・・といった材料を使用箇所に応じて使用します。
在来工法が柱で建物荷重を支えるのに対し、壁面で建物荷重を支えます。


2x4の生まれたアメリカでは家族や友人達が集まり、床を組んでその上で壁を組み立て壁を起こして組み立てていきますから「プラットフォーム工法」とも呼ばれていますよ。

在来工法のように特殊技術も必要なく、本来素人が建てるものですから、日本でも普及と共にフレーマーと称される組み立て専門工や、在来工法からの転向業者などが多くいます。

この、普及過程で「2x4」本来の構造が、ゆがめられてしまっている面がある場合もあるみたいですね。

先日あるサイトで「2x4の合わせスタッド(間柱のようなもの)に横から釘が数箇所出ていて、断熱材を発砲系のものに入れ替えたいが釘が出た部分を切断してもよいか」という質問に「構造的に問題はありません」という2x4業者の監督らしき人の返答がありました。

とんでもない話です!

2x4の場合釘の間隔、本数は全て構造耐力上決められているのです。
スタッドの2枚合わせ部分はパネル接合部や開口部補強材ですから、貫通した釘があって正式な強度が保てるのです。

また、2X4専用釘は日本の釘と違って、丸く太く、螺旋溝がなくて着色されています。
着色剤は接着剤となっていて、釘打ち機の打設圧力で着色材が溶け接着効果が発揮されます。
飛び出した釘の部分は、着色接着剤によって「引き抜き力」に抵抗しているのです。
現場で実際にくぎ抜きで釘を抜いてみれば日本の釘と比べて、いかに抜けないかがわかります。

これらが全て正常な状況で作動して、初めて「2X4」工法といえるのです。

また、以前は壁面の合板12mm厚程度に対し合板用釘が、半分以上もめり込んで打たれている建物を見かけることがありました。

このような場合、合板とスタッドに接合強度が極端に弱くなってしまいます。
釘打ち機の圧力を調整して、1/3程度のめり込みに止めなくてはいけませんよ。

最近は工場パネルが多く、釘打ちは均一化したものが多いですが現場で施工の場合は注意が必要です。

またある人から「アメリカの建物は100年近く経過しても高値で取引されるので、2x4は強度があるんですね」という話がありました。

これまた、大きな誤解です。

現在一般的に普及している2x4構造は住宅金融公庫時代の標準仕様書が基準となっています。

私は金融公庫が2x4住宅の融資を始める以前に、全ての部材を輸入した住宅の設計・監理をしたことがありますが。構造部材が基本的に違います。

土台は4x6、スタッドは2x6、断熱材は数倍の重量、木材はダグラスファーといって松系の最も強度のある材料で、日本で標準的に使用されているSPFという木材と比較すると耐久性が数倍違ってきます。

当然なことにこのような構造は建築工事も高額なものになります。
日本の場合は、金融公庫の仕様書自体が一般大衆の普及を目的とした構造寸法になっていますから、100年後に高値で取引といったものとは程遠い構造です。

現在、2x4は在来工法と同じ程度の比率で着工されていますが、いつのまにか日本流のゆがめられた2x4の考えがあるようにも思われます。

地震の少ない国で生まれた壁式工法ですから、地震の多いわが国では2x4壁面の施工は細心の配慮がないと耐久性に大きな違いが出るでしょう。

  





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