HOME > 家づくりノウハウ > 家相・風水

住まいを計画する上で、家相・風水の話は避けて通れないのでしょうか。
以前、住宅金融公庫利用者のアンケートで「家相を気にした」という答えが
50%以上ありました。
風水では地相があり、良い地相とはこのように言ってます。
「北に山、東に小川、南に広い緑地、西に大きな道」
現在、こような宅地どこにありますかね?
家は土地の上に建てます。
地相が成立しない現在にあって、家相に信憑性があるのでしょうか。
古い時代にあっては、家相は住まい計画の上で立派な自然科学であったろう思います。
例えば、「夏の西日が当たる西側には食物が腐るので台所を配置するな」とかありますが、
現代の電化生活では通用しなくなっています。
また「鬼門に玄関があると不幸になる」、「水回りを鬼門につくると家族が病気になる」と称される北東側は、一日の内で最も太陽光が当たらず寒い場所からの説と思われます。
他には、平面上の「欠け」は凶、「張出し」は吉、などがあり、「欠け」は、空気のよどむ場所を作るなという意味に私は解釈しています。
家相を中心に住まいを計画した時代において、家相は自然と調和のとれ、住みやすさを求める手法であったと思われます。
現在、10人の家相家・風水家が家相みれば、10通りの意見が出るくらい家相をやっかいな世界にしています。
例として九星術では、生まれた年で本命星が決まり、性別で本命卦を出します。
一体家族の誰を対象にした本命卦なのでしょうか?
家族全員では家相はまとまらないはずです。
主人であれば他の家族の生活はどうするのか、家長制度への逆戻りでしょうか。
以前設計した例で、一階神棚の上を人が歩くのでダメといわれました。2階は廊下部分です。
小規模住宅で配置を直しようがありませんと言うと設計通り施工されました。
完成してから、家相家から白紙に「雲」と書かれた御札が届き、神棚の天井に貼るよう指示されました。
これで「神棚上部は天空」になったそうです。(すごい方便ですよね。)
でも施主は、「これで気になっていたことが解決した」と喜んでいました。
一般に人は家相などで悪いと言われると、その後起きる悪現象は全て家相のせいと考えがちです。
家を設計するに当たり、敷地の形状、道路、近隣状況、風・光・音環境、景観などを総合的に検討します。
家相による固定観念は2次元平面のみの発想であります。
昔の庶民の家は平屋でした。また2階建て、3階建ての、階段の
位置を配した家相盤は見たことがありません。
住まい計画は、平面(2次元)から始まり、立体(3次元)になり、生活経過(4次元)まで想定します。
私は家相によってプランは作りませんが、自然と調和すべき部分は取り入れ、家相が悪いとされる部分は極力避けるようにしてます。
家相を気にする方には、プランを家相家に見ていただき、「悪い所が有れば、良いところ作り補う」という提案をし、ダメなら依頼を断っています。
物事には、良い所・悪い所、長所・短所、付きものではないでしょうか。
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