家を建てる


家を建てる時に必要なノウハウと、

営業、設計、現場など業界の情報を一挙公開!

ブログ内検索






HOME > スポンサー広告 >木造耐震性の疑問に答えるHOME > コラム >木造耐震性の疑問に答える
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 はてなブックマークする このエントリーを含むはてなブックマーク
     
住まい||住宅|不動産|予算

木造耐震性の疑問に答える
free.jpg
ブログに「木造在来工法は地震に弱いといわれていますが、昔の建物には何百年も木造で経過している建物があるのに何故ですか、木造で建てたいが地震が怖くて・・・」という質問がありました。

在来工法は現在に至るまで多くの変革をし、その過程によって誤解を生じている面がありますから、詳しく説明します。

日本は地震の多発国で、過去の大地震でも住宅は大きな被害を受けました。
特に木造住宅は大きな被害例が多く、「木造は地震に弱い」という評判が定着していますね。

耐震性を売り物にするハウスメーカーによっては、展示場で木造の倒壊した住宅写真と被害のなかった自社住宅の写真を比較展示したりしています。

それじゃ、木造住宅は本当に地震に弱いのでしょうか?

木造住宅の歴史は、「伝統工法(古い民家造り)」を基本とし、現在は伝統工法のままでは許可されず、「在来工法」といって、伝統工法に布基礎造を義務つけ、木材接合部は金物補強が義務づけられています。

「伝統工法」は地震に弱いのかというと、日本古来の建物は、寺社、仏閣、五重塔などを見ても地震に対し、柔構造となっていて大変に対応力があり大変優れた構造物でした。

では、なぜ木造住宅が地震に弱くなってしまったかの過程を説明します。

「伝統工法」は大変手間がかかり、コストアップになることがネックとなり、戦後の住宅ブームでは、 需要層に対するコストダウンから、木材の寸法は小さくなり、構造は2階建てへと家造りが変化すると ともに、「伝統工法」は「在来工法」と呼ばれ区別されるようになりました。

住宅ブームを支えた「在来工法」は、建物荷重を支えるのは梁と柱で「伝統工法」と同じことから、構 造計算というものはなく、法律的にも「伝統工法」時代と同じく「大工の伝承と経験の世界にお任せ」 といった時代が長く続きました。

伝統工法から在来工法へといっても、以前は間取りを見ても壁は少なく、柱から柱の間は全てサッシや襖仕切りといった「伝統工法」時代のプランが一般的でした。

特に「伝統工法」から「在来工法」への移行の過程で布基礎を回すことにより、床下の断熱性能は数段アップしましたが、布基礎で足元が固定され、床下の通気性や、伝統工法の特徴であった地震に対して力が逃げる柔構造の良さがなくなりました。

このような良さがなくなった上に、材料断面は小さくなり、2階建て構造が一般的になり、住宅ブーム が定着、謳歌、競争激化からのさらなる構造コストダウンのとき地震の洗礼を受けたのです。

このような反省から、大地震が起きるごとに実験とデーターを基に、筋かい計算、アンカーボルト補強 、耐力壁の強化とバランスなどが義務付けられ現在に至っています。

私は、過去に「宮城沖地震」と「阪神大震災」を視察しましたが、倒壊被害のあった木造住宅は、上記 の「筋かい計算」以前の建物か、手抜き工事物件です。(宮城沖地震以後、筋かい計算などが導入されています)

宮城沖地震では周囲の建物が被害にあってないのに、一軒だけ転倒している建物があり、よく見ると「アンカーボルト」が一本もなく、基礎上に乗せただけの建物もありましたよ。

このように、現在の木造在来工法は過去の反省から、大幅に耐震性は向上しています。
地震被害で木造住宅がクローズアップされるのは、住宅の歴史の中で古くから延々と木造で造られてきた過程の建物が多いからといえましょう。

現在、木造住宅メーカーなどは、独自の工法を取り入れたり、床根太材をなくした「ネダレス工法」も多く見られ、床面が水平に働く力にも強化され、耐力壁を合板で施工した建物は、一般的に在来工 法より強度があるといわれている「2x4」と遜色がないといえるでしょう。

構造に遜色がなければ「2x4」よりも空間に自由度があるだけ「在来工法」が良いと思っています。

当然、鉄骨やRC構造の建物は構造計算をしますし、部材的にも耐震面では木造系建物よりは上といえます。

しかし、木材は地球上の限りある資源と違い、「再生可能」な資源ですし、廃棄物としての不安もなく 最後は土に返っていきます。

「在来木造住宅」の耐震性の不安が少しでも消えた方は、木材を活用した家造りを考えてはいかがでしょか。

  





関連記事

テーマ:住まい - ジャンル:ライフ

 はてなブックマークする このエントリーを含むはてなブックマーク
     
住まい||住宅|不動産|予算

トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://hidetyonbo.blog89.fc2.com/tb.php/396-89e2756a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。