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伝統工法の家が建たない!
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伝統工法とは、古来より続く家の構造様式で、在来工法はその一部を取り入れ認可されている工法です。

「伝統構法の家がつくれない!」このようなタイトルで今年の夏、設計者や施工者らを組織する複数の団体によってシンポジウムが開かれました。

では、実態はどうなのかというと、2007年6月の改正建築基準法の施行後、伝統的な木構造の建築確認申請がほとんど受け付けられない状態なのが現状なのです。

確認申請する建物を各構造の仕様規定に合致させるか、あるいは適切な構造計算によって安全性を確認するかのいずれかを求めていますが、伝統構法は、一般的な構造設計法で評価しにくい部分が存在し、また仕様規定にそぐわない部分も多く含みます。

2000年の改正で「限界耐力設計法」の利用がみとめられましたが、07年6月の改正で審査が厳格化され、同設計法の審査規定が伝統工法を受付ない方向になってしまったのです。

業界人にとって、これは大変におかしな話なのです。
日本には伝統工法で造られてきた世界に誇れる木造建築物が数多くあるのです。

本来大工技術は、手や体で覚えるものが数多く、腕を振る仕事がなければ、せっかくの技能も忘れられてしまいます。

特に「限界耐力設計法」の取り扱いが問題視され、これまで限界耐力設計法を使って確認申請をしても、確認機関に申請書を受け取ってもらえないこともあります。

また、受け取ったとしても同設計法を使うと自動的に構造計算適合性判定機関(適判)に送られて多額の手数料を取られ、しかも実質的に確認が得られないのです。
現実に限界耐力計算を使った建築確認は、まだ日本で3件しか下りていないのが現状なのです。

ある大学教授の話では、「設計者だけでなく、建築主事(判定員)にも能力差があることを、行政側が認めたのが適判」と高度な設計法であるがゆえに、行政側も審査できなくなったというのが正しい判断のようです。

それじゃあ、「限界耐力設計法」の存在自体意味がないのではないでしょうか?

伝統工法は古来より大工の経験による技能伝承によって守られてきた工法です。
「限界耐力設計法」なる立派な構造計算基準ができても、あくまで卓上の計算で、審査する側は大工の技術を伝承しているわけでもないのに、審査の認可業務自体に不信感を感じますよね。

簡単に言えば、木構造を理解している設計者や判定員も少ないところに、限界耐力計算のチェックが難しく、審査側はこの状況で厳密なチェックを求められており、『あまり見たくない』というのが本音でしょう。

それではなぜこのような状態になってしまったのでしょうか?
それは、「構造計算偽装事件」が全ての原因となり、建築物全てを統括する建築基準法が厳しく改正されたからです。

いきさつはともかくとして、「昔からやっていることをなぜ、今出来ないのか?」ということです。
特に、歴史ある伝統工法は世界に誇れる技術ですが、現在の大工から次世代への継承がなければついえてしまいます。

現在はこの問題に対し、検討委員会が立ち上がったばかりでまだ仕様規定化の見通しは立っていません。様々な実験を繰り返し、認可されるのは数年先というのが現実でしょう。

伝統工法が構造計算の理論に合致しないからといって、過去数百年の風雪に耐えてきた伝統工法建築物の評価は変わらないはずです。

「構造計算偽装事件」はRC構造の高層マンションの事件ですから、2階建て程度の伝統構法に関してはもっと柔軟な対応を検討してはいかがなものでしょうか?

  





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