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住まい||住宅|不動産|予算

住まいの文化の違い
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最近ある住宅の質問サイトに次のような投書がありました。

『日本人はどうして鉄骨の家をバカ高い金を出して購入するのですか?、合理化が進んだ欧米であっても主流は木造住宅であり住む人は自分で 自然塗料を塗ったり紙のクロスを張ります.

我が国は先人から受け継いだ世界最高の木造住宅の技術があるというのにそれに見向きもせずアホみたいにバカ高い金を出して工業製品の建物を買っています。

世界中から奇異の眼差しで見られているのを知らないのでしょうか?日本人はもうそろそろ賢くならなくてはならないと思いませんか』

かなり過激な表現ですが、日本の家づくりの方向を考えさせる内容です。

まず、『先人から受け継いだ世界最高の木造住宅の技術があるというのにそれに見向きもせず・・』とありますが、それはよその国にはない、日本独特の「ハウスメーカー」なる存在があるからです。

彼らのスタイルは住まいを現場で造るというものでなく、工場生産商品を現場で組み立てるのです。
工場の資産効率を考えた間取り、構造・・・というシステムになっています。

ハウスメーカーの台頭とともに、質問者の理想とするような家づくりは隅へ追いやられていますよね。

また、住宅政策は国の経済に大きく影響しますから、生産力のあるハウスメーカー有利の法律や政策になってきています。
その結果、日本全国どこへ行っても地域の気候風土に関係なく、同じような顔の家が並ぶようになってしまいましたよね。

それに、大手ハウスメーカーに頼むのがステータスの証明と勘違いしている人もいるようです。

また、ハウスメーカーを中心とした住宅の材料は、顧客受けの良い目先を変えた「南欧風」「北欧風」「北米風」・・といった調子で、表面だけを模倣した商品が多くなっています。

先日も「外壁を南欧風のおしゃれな塗り壁にしたら、半年ていどで数か所ヒビが数か所入ってしまいました。どのように補修したらよいでしょうか?」という相談がありました。

建物は2X4工法だそうですが、南欧の建物はレンガ構造の上に壁を塗って、何百年と塗り替えなどの維持管理しているから独特の風合いがあり、その国の住文化が継承されているのです。

それを2X4構造の合板の上に塗ったのでは、地震の多い日本ではヒビが入って当たり前なのです。

日本には土壁がありますが、小舞といって竹や木を格子状に組んだ骨組に、土を下塗り、中塗と乾燥させ、最後に仕上げまますから、土壁工事だけでも数カ月かかるのです。

それなのに、3カ月程度の工期の中でおしゃれな塗り壁工事を要求されて、受注する方にも問題があるといえましょう。

「南欧の塗り壁にしたい、でも汚れるのはいやなのでどうしたらよいでしょうか?」といった質問をネット上で見かけますが、塗り壁の凹凸の凸面に汚れが付いて、独特の模様が浮き上がるのですよ。
このような本物を理解せず、表面のデザインだけを追いかけるから、○○調といった半端な商品に満ち溢れていますよね。

日本人はいつの間にか、先人達が築いた木造技術の家づくりを忘れてしまい、簡単、便利だけを追い求めてしまった結果、本物と偽物の住まいの文化を理解できなくなってしまったのでしょうか?

この傾向はハウスメーカーが存在する限り、ますます顕著になっていくでしょう。
このままでは、住まいに伝統と歴史ある木造技術が消滅して、模倣住宅文化になってしまいます。

国の政策として、現在に適した世界に誇れる木造技術の家づくりの普及を、多角的な面から検討してもらいたいものです。

  





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