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家を建てるのには、土地の地盤調査が必要です。
地盤調査は土地の地盤状態を把握し、建物の規模に地盤が十分対応出来るかを調査し、調査結果を基に建物基礎形状、杭、土質改良などの検討がされます。
地盤調査には、多種の調査方法がありますが、代表的な3種は次のようなものです。
■ スウェーデン式サウンディング試験
現在一般住宅で一番多く取り入れられている調査方法ですが、私には疑問の多い調査方法ですね。
他の調査方法と違い、先端に土を採取できるようなしくみにはなっていないので、近隣の地質データやロッドを回転させるときの音などで大まかな地質の判断をすることしかできません。
また、ロッドが設置された部分に大きな石や木材等の障害物があった場合、データに狂いが生じるなどという欠点もありますが、試験に必要な時間や費用が他の試験と比べて安いので、住宅建設等の地盤調査として安易に多く利用されています。
この試験は建物配置の荷重分布を検討し何カ所かを検討しますが、一般的に各業者一棟当たりのいくらの限定予算で発注しています。 建物形状や地盤状況によっては、数多く調査箇所を設定しないと詳細なデーターが得られませんが、限定予算による一般的な調査箇所は4〜6箇所程度です。
一般木造住宅であれば、十分かもしれませんが、鉄骨やRCパネル系の住宅や特殊構造で荷重が大きくなる建物には他の方法が良いでしょう。
■ ボーリング地質調査・標準貫入試験
住宅程度の規模以上の建物では、一般的に行われる調査・試験で,N値(地盤強度値)を求める基本的な調査です。
現場で採取した土の堅さを測定し、データを基に基礎構造を検討します。
特に、杭基礎が想定される場合は必要ですね。
標準貫入試験とは、地盤の硬軟を調べる試験です。
重さ63.5kgのハンマーを落下させ、先端のチューブが地盤に30cm貫入するのに要したハンマーの落下回数を1mごとに調べていきます。
この落下回数がN値となり、1mごとのN値がわかり、数値を元に基礎の計算を行います。
ボーリング調査と標準貫入試験は並行して行います。
■ 平板載荷試験
平板載荷試験とは、基礎底面となる地点まで掘り、直径30cmの鉄板を、上から圧力をかけ、地盤の沈みを測定し、沈みが大きいと、建物が沈む可能性があると判断します。
基礎底面となる部分より下の地層が、予定される基礎幅の1.5〜2倍の範囲で一様であることが確認されている場合でないと、支持力を判断することは難しいとされています。
ゆえに杭などを使用しない、直接基礎でOKという場合にしか使用できません。
■ 調査方法の検討
住宅の場合、周囲の地盤データーが悪くても、スウェーデン式サウンディング試験で調査し、悪いデーターが出てたら各種の杭などを検討しているのが一般的ですが、事前に地盤データーが悪いとわかっている場合、より詳細なデーターが必要ですので、ボーリング地質調査の方が良いでしょう。
住宅メーカーや工務店の人達は、土木部門に当たる地盤調査データーへの対処に詳しい人は多くいないですよ。
地盤データーが悪い場合、地盤調査業者の指定する方法を鵜呑みにして、杭工事などを見積もりし、金額をお客さんへ提示します。
スウェーデン式サウンディング試験で、判断に迷うようなデーターの場合、調査会社は責任問題も考えて、当然、安全で高い杭工事などを指定します。
例えば4点調査し一箇所悪いデーターがあれば、悪いところを標準にして対策が指示されます。 結果的に地盤調査費は安いが、調査費を含む地盤対策工事全体が高いもになっている例があります。
これは前述したように、大まかな調査しかできないため、各細部に対処した地盤対策予算検討ができないからです。
現在住宅の構造問題は、地震などの対策として建物の耐震規定が厳しく規定されましたが、地盤調査は特に調査義務付けだけで、調査方法の法的規制はありません。
今後、住宅も「200年住宅法案」などの着手で構造などの多様化が考えられます。
建物総荷重を計算して荷重に添った分類や、特殊荷重がかかるような住宅は、地盤調査方法の指定などの法的処置も検討が必要ではないでしょうか?
まずは、ハウスメーカーを筆頭に各業者、地盤調査に対する意識改革が必要でしょう。
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