
今、「●●スイ●イム」が大炎上している状態です。
今回の件をどう思うかという質問もありましたが、今まで情報を整理し様子をみていました。
6月12日(日)のTBS系列「噂の東京マガジン」のコーナー「噂の現場」で、「なぜ我が家だけが?耐震住宅の大被害」と題して東日本大震災で被害を受けた茨城県の住宅のことを取り上げていました。
番組としては、ハウスメーカー名が出ていませんでしたが、「鉄骨耐震住宅」「ラーメン構造(剛構造)」「1800ガル」と検索すると、「●●スイ●イム」にたどり着き、ほぼメーカーが特定されています。
ネット上はツイッターなどの書き込みで大混乱、一時は「●●スイ●イム」のホームページも開けない状態でした。
放送内容は築1年4ヶ月の住宅の外壁がはがれて波打ち、サッシの一部と室内ドア全てが壊れ、住むことができない状態で、外構のブロック塀も倒れていました。
これに対し、「●●スイ●イム」は「被害は大きいと認識しているが、その原因は立地条件にあり、周囲と比べて著しく被害が大きいとは考えられず、メーカーの保証書の免責事項にある「地震で周辺の同じような構造の建物と同じ程度の被害に該当し保証はできない」と主張しています。
一般構造の住宅ならこれでしかたないのかも知れませんが「耐震構造住宅」を売りにしているのですから問題が大きく大騒ぎとなっています。
今回の東日本大震災の大きさは「2.933ガル」(毎日新聞記事より)で、「1800ガル」をはるかに超えていますから、力が分散しない剛構造では問題があったのかも知れません。
超高層ビルは「柔構造」で揺れが大きいですがそれによって地震力を分散しますし、一般木造ですと耐震構造よりも計算上、耐震力は劣りますが「ピン」構造といって力が逃げる構造となっています。
また、一般住宅でも地盤の悪いところに被害が多くでているのが現状です。
しかし、「●●スイ●イム」は」全国に建っており、すべて同じ状態でないのですから今回の建物は現場施工に問題があったといえるでしょう。
立地条件といっていますが、地盤が悪ければ地盤調査のデーターによってその建物構造が有効に機能すべき地盤改良が義務付けられているのです。
このことからも、いつも言っているように「大手ハウスメーカーといえど地域営業所の対応力、施工能力、管理能力」でそれぞれ内容は違ってくるのです。
今回の問題は「原因は立地条件」では許されるものではないでしょう。
全国に流れるCMイメージだけで惑わされないようにしましょう。
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