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逃げの建築
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日本の木造建築は別名「逃げの建築」と言われてきました。

それは、木材の特質というべきソリや狂い、調湿機能による木材の動きを理解し、隙間をあけたりクサビなどで調整していました。

特にアルミサッシが普及する以前の外部建具や敷居・鴨居などは、この「逃げ」を利用しないと収まりませんでした。

現在の住宅構造は外部建具の気密性はアップし、気密住宅として数値を追求できるようになりましたよね。

しかし、気密住宅において「小屋裏などが結露する」という話を聞いたことがありましたが、現実に昨夏、結露がひどいので調べてほしいという依頼がありました。

若い設計士の設計住宅ですが、施行が悪い、設計が悪いとなすりあい、ラチがあかないそうです。

建物は箱型片流れ屋根形状で、ガルバリウム鋼板仕上げで覆われ、2階の天井裏で結露し、天井クロスはカビがいっぱい発生しています。

当初は「雨漏れでは・・」と思ったのですが、晴天が続いているのにボードが湿った状態です。

天井を剥がしてのぞいてみると、ガルバ材の裏側が見えそこは断熱材が薄く張り付いていますがびっしりと濡れて、天井部の断熱材の隙間からボードを通してクロスにカビが発生していたのです。

また、天井を吊っている木材はところどころ腐り始めていました。
ガルバの裏側と天井裏に断熱材が施されているのにこの状態です。

原因は簡単で、天井裏の空気が動かず、真夏の太陽でガルバ鋼板が熱せら、天井裏の温度が異常に高くなったのが原因です。

「なぜ天井裏の空気が動かないのか?」調べてみると小さな換気孔はあるが、そこへ抜ける通気が十分でなく熱せられた空気の逃げ場がなかったのです。

特に箱型のガルバ構造は軒や庇がなく天井裏へ空気を送る通気口がないため、基礎部に設ける外壁通気を天井裏まで完全に抜けるようにしなければなりません。

しかし、天井断熱材が外壁通気構造の上部を断熱材が覆い小屋裏に十分に通気されない状態です。
でも、施行面だけでなく建物構造上、基礎からの通気だけで小屋裏の熱気を排除するには無理のある設計です。

私の判断では、設計者も施行者も「通気」というものを理解していず、どちらも悪いのです。

これでは、小屋裏強制排気設備が必要です。

住いは「逃げの建築」から、自然を克服する「数値を追いかける家」に変化しました。

過去の住宅は、窓の大きさや位置により、建物の中に空気の通り道いかに作るかが重要でした。
しかし、現在は気密数値を追求するあまり、窓は小さく少なくなる傾向です。

しかし、室内空気にとって逃げ場がなければ、人間と同じようにストレスがたまり結露します。

「気密住宅にしたら結露が・・・」という話は意外と多いのですよ。

木材のプレカット化、建材の工業製品化、サッシの気密性・・とそれでなくても建物の気密性はアップしています。

このような時代こそ「逃げの建築」の意識と通気の知識が大切といえるでしょう。

  





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2012/04/21(土) 10:26:20 | まとめwoネタ速suru
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