HOME > 建築現場 > 施主の現場管理ポイント(2)
■ 断熱工事
断熱材の施工に関しては建築基準法上なにも規制がありません。
これにより工事検査機関も検査基準はなく、仕様書表記の厚さの点検程度ですので施主による点検 、確認がひつようです。
また、この現状が断熱材工事の細部施工への意識の低さに表れて、完成後の断熱不足、結露などの原因となる一要因でもあるでしょう。
逆に言えば、断熱施工がしっかり出来ている業者は、良い施工業者という判断基準ができます。
契約前に建築現場を見学する場合、断熱工事の現場を見せてもらう提案を業者にすることは大変良いことです。
・内断熱材(グラスウール、セルロース類)
床下は床施工前か施工後床板点検口からのぞき、断熱材のダレや隙間がないか確認する。
壁は断熱ケースが柱、間柱にしっかり固定されているか、隙間がないか確認する。
開口部(窓、玄関など)の周囲は特に隙間などないか確認する。
天井は天井吊り木などで、断熱材施工が雑になりやすい場所ですが、室内の熱が上昇し
逃げやすいので一番大切です。
天井点検口からのぞき浮き上がりがないか確認する。
最近は天井点検口のない家もありますが、設計段階で必ず付けてもらいましょう。
・外張り断熱材(発泡系ボード類)
床下は大引や根太と断熱材との間に隙間がないか、隙間がある場合発泡剤か気密テープで
壁は断熱材の突き合わせ部が室内から見て隙間から光が漏れていないか確認し
漏れていれば上記の対応を指示する。
屋根部は高所なので細部も含めた施工写真を事前に話して提出させ確認する。
・その他の処理
内断熱材、外張り断熱材工事で共通しての注意点は外壁貫通部材(吸排気パイプなど)
周囲の気密処理です。
貫通部材を外壁材周囲のシーリング処理のみの業者がいますが、貫通部材周囲の断熱材が
しっかり気密処理されているか確認する。
特に高気密・高断熱住宅の場合はコンセントボックス、スイッチボックスなどの気密処理も
必要ですので確認する。
■ 外壁下地工事
・防水、通気シートの重ね寸法を確認し、重ね不足・破れがないか確認する。
防水、通気シートは外壁材のシーリング部材が亀裂などから漏水した場合建物内部に雨水が
浸入しないように施工するので、防水、通気シート工事完了時に雨漏れしない家が原則です。
・外壁通気工法の場合、通気同縁(外壁支持板)の厚みを確認する。
通気層は13mm以上ないと空気上昇が起きません。(一般的には18〜21mm程度)
・外壁同縁施工完了後、外部同縁、内部間柱に釘打ちによる大きなひび割れなどがないか確認する。
間柱、同縁は構造強度に影響しないので、構造材より強度を必要としない材料を使用します。
大きなひび割れがあると外壁材を支持する力が弱くなりますし、地震力が加わった場合ヒビが
拡大し木材の割れも考えられるので交換が必要です。
■ 内装下地工事
・クロスや塗り壁下地の石膏ボード類接合部に大きな段差や、欠け、大きな隙間がある場合、
パテ処理にて埋めるとわからなくなりますが、後々にはクロスのひび割れやヨレの原因となりますので、
施工が荒い場合は手直しが必要です。
・2X4の場合、壁で荷重を支えるので、石膏ボードを床合板から離して(10mm程度)張り始めないと
荷重がボードに伝わりクロスや塗り壁のひび割れの原因となります。
同様に床仕上げ材も離して施工しないと床材の接着材の剥離や浮き上がりによる軋み音の
原因となります。(2X4経験の浅い大工や現場監督は意外と知らないで施工している場合があります)
今回は建物の断熱工事と完成後は点検できない下地工事を中心にまとめました(3)では各種専門工事と設備工事を書きますので参考にしてください。
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